にげにげ日記

にげにげ日記

(元)不登校ゲイの思索

2019-01-01から1年間の記事一覧

カミングアウトし始めてから7年が経った

おさむです。 高校生の頃にゲイであることをカミングアウトし始めて、それから約7年が経ちました。 今回は、その約7年間を振り返って、僕にとってのカミングアウトの意味と生きづらさについて考えてみようと思います。 最初のひとり オープンリーな日々 カ…

生産性、自己責任。蔓延する不安を見つめる——雨宮処凛『この国の不寛容の果てに』を読んで考えたこと

あれから3年 相模原障害者施設殺傷事件が起きてから、3年が過ぎました。あの事件の報道を見たときぼくがどう感じ何を考えたのか、もう覚えていません。ただ、「この社会がヤバいことになっている」という感じがして、「専門家や有識者の分析を聞きたい」と…

職業訓練はじめます。

おさむです。 表題の通り、選考をパスして、職業訓練をすることになりました。 今月から失業者になったばかりですが、これからしばらくは学生として勉強に励みたいと思っています。 職業訓練とは? 面接が3分で終わってビビった 何を学ぶのか これから半年…

ゲイサークルの楽しかった話としんどかった話

いまから1~2年前まで、約1年間、とあるゲイサークルに所属し活動していました。その楽しかった話としんどかった話をそれぞれ書きました。

「LGBTにやさしい社会は、みんなにやさしい社会です」への違和感

はじめに マイノリティのアドボカシーを進めていくなかで、「マジョリティにとっても生きやすい社会になりますよ」と言ってしまうことがあります。 例えば、 「LGBTにやさしい社会は、みんなにやさしい社会です」 「女性解放は、男性もまた解放してくれます…

「生きること」をちょっとだけ諦める。あるいは『エンドゲーム 』論的なやつ

セミの抜け殻、生きたい 小学校4年生から中学校を卒業するまでの約6年間、ぼくは不登校・引きこもりで、ほぼ毎日「誰か、ぼくを殺してくれ」と願っていました。 生きる望みも楽しみも展望も何も手元には無くて、「学校に行っていない」という負の烙印と世…

性的同意(セクシュアル・コンセント)について考える——ハンドブックの感想

おさむです。 今回は、先日参加したシンポジウム「性暴力をなくすために男性ができること」で登壇者の1人にもらった冊子から、性的同意(セクシュアル・コンセント)について考えてみたいと思います。 nigenige110.hatenablog.jp レイプされる! 性的同意(…

10年以上付き合っているゲイカップルとの会食が最高に楽しかった

おさむです。 先日、大学時代からの知り合いであるゲイのひとと久しぶりに会ったとき、お互い彼氏がいたので、今度4人で会ってご飯でも食べようという話になりました。 めちゃくちゃ緊張して臨んだのですが、とても楽しい会食になりました。 ものすごい先輩…

シンポジウム「性暴力をなくすために男性ができること」に参加してきた

おさむです。 今回は、性暴力に関するテーマのシンポジウムに参加した感想を書いてみます。 性暴力はこれまで「女性問題」とされてきましたが、男性の問題でもあるし、LGBTQにとっても大事な問題です。 そのような視点でシンポジウムに参加してみると、男性…

最近のこと(2019年11月上旬)

おさむです。 1本の記事にするには文量書けないような、最近のことをいくつか書きます。 暗闇ボクシングで身体がヤバい こちらの記事で書いたように、暗闇ボクシングを始めました。 nigenige110.hatenablog.jp その結果、常に身体のどこかが筋肉痛、という状…

同い年のカップルはうまくいかない?

おさむです。 ぼくと彼氏は同い年で、それを誰かに話すと、「同い年は大変だね」と言われることがたびたびあります。「いやいや、それなりにうまくいってますよ」と言い返したい気持ちを抑えて話を聞いてみると、「たしかに」と頷ける部分もあります。 今回…

暗闇ボクシングはじめました。

おさむです。 ゲイの友達などと話していると、「身体を鍛えるかどうか」「ジムに通うか家で筋トレするか」などと悩むひとは少なくないようです。実際にジムに通っているひともそれなりにいます。身体を鍛えるとモテるから…という理屈です。 その理屈の正誤は…

社交するゲイカップル

おさむです。 付き合って約1年半になる彼氏がいます。今回は、ぼくらが直面している課題と、それの打破に向けて挑戦していることについて書きたいと思います。 問題意識:閉じてしまいがち 閉じてしまう理由 社交するゲイカップル 今後の課題 問題意識:閉…

自分の側に引き寄せすぎてはいけない——小川たまか『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』を読んで考えたこと

「痴漢冤罪って怖いですよね」 大学生のとき、ある講義で、どういう経緯だったか忘れたが、「痴漢」について近くに座っているひととディスカッションしろと指示されて、初対面の学生2人と話をした(どちらも男性だったと思う)。 1人が、開口一番、「痴漢冤…

このブログについて

ブログはじめます おさむです。20代のゲイです。 高校生の頃からセクシュアリティをオープンにして生活しています。オープンにしていて良かったこともあれば、苦労することもあります。 (元)不登校です。“元”に鉤括弧がついているのは、不登校の延長線上を…