おさむです。
付き合って約1年半になる彼氏がいます。今回は、ぼくらが直面している課題と、それの打破に向けて挑戦していることについて書きたいと思います。
問題意識:閉じてしまいがち
彼氏と会うときは、たいていいつも2人きりです。共通の友達は何人かいますが、一緒に会う頻度はそんなに高くありません。
2人きりの時間を大切にしたいというのもあるけれど、相手(友達)に気を遣わせてしまうのではないかと考えて遠慮してしまったり、ノロケになったら相手に迷惑かなと考えて彼氏とのコミュニケーションを控えすぎてしまって、一緒にいる感覚が得られなくて寂しかったりと、そんなこんなで2人きりの時間がほとんど。
いつもはそれで充足しているんですが、ふと、考えてしまいます。
「もし彼氏と大喧嘩したとき、仲裁に入ってくれるひとがいないとヤバいときがあるんじゃないか…?」
「共依存みたいになってしまったら不健全じゃないか…?」
「どちらかが事故に遭うなどして意識がなくなったときに、そのことを伝えてくれるひとはいるのだろうか…?」*1
人それぞれな部分はあるとしても、カップルにもある程度の風通し・周りの目・ネットワークが必要だと思います。特に、その関係をより良いかたちで維持していきたい気持ちがあるのなら。
閉じてしまう理由
先述したように、カップル特有の(?)気を遣ったり遣わせたり(遣わせていると考えたり)を避けようとして閉じてしまうこともありますが、同性カップルの場合、カミングアウトの問題から閉じてしまいがちなところもあると思います。
前者をもう少し掘り下げると、例えば海外ドラマを見ていると、ホームパーティに恋人を連れてきたり、もっとカジュアルな感じで友達に恋人を紹介したりしていて、いいなあって思います。日本でも、家族や友達にバンバン恋人を紹介しているひともいますが、傾向として、あんまり紹介しない・しづらいのではないでしょうか。文化的な差があるように思います。
後者は大きな問題です。ぼくの彼氏はカミングアウトをしていないために、家族や友達をなかなか紹介してくれません(そもそも紹介の前に、カミングアウトをしなきゃいけない)。
ちなみに、ぼくはセクシュアリティをオープンにしていて、友達は紹介するのですが、家族とは仲が悪いので紹介していません。
社交するゲイカップル
以上のような状況を打破するために、ここ最近、ある実践をはじめました。
それは、ぼくら+αで会って食事をするということ。
シンプルというか、誰でも思いつくことだとは思いますが、いざ実践するとなるとなかなか大変です。人選、スケジューリング、なにを話すのか(めっちゃ緊張する)。
『きのう何食べた』第7話の冒頭で、小日向さんとジルベールと4人で会食していた、まさにアレ!
「(相手がカップルじゃない場合)カップルと会って食事するのって、すごい気を遣わせちゃうよなあ」と申し訳なく思う気持ちをなだめつつ、お誘いの連絡を何人かに投げてみる。
思い返せば、ぼくの場合、友達から恋人を紹介してもらうのって、「それだけ友達として信用してもらえている」「もっと関係を深めたいと思ってもらっている」ということで、嬉しいことでした。
そういうことで、この実践を始めました。
この3連休で最初の1回目をやりました。
彼氏が入っていたLGBTサークルの友達2人(そのうち1人は共通の友達)と、ぼくら。朝食を一緒に食べながら楽しくおしゃべりをしました。楽しかったけど、やっぱりめっちゃ緊張しました。
今週末にももう1件予定があります。
今後の課題
ひとはいくつかの面を持っています。親に見せる面、恋人に見せる面、友達に見せる面、初対面のひとに見せる面…。だから、親と友達と一緒にいるときとか、恋人と初対面のひとと一緒にいるときとかは、「どちらの面をどれくらい出せばいいだろうか」と気を揉んでしまうことがある。どちらかの面だけを出していると、その面を知らないひとから「このひとってこんなんだっけ」と思われて、なんかぎくしゃくしたりする。
いくつかの面をうまく使いこなすか、どちらかの面に完全に寄せるか、AでもBでもない新しいCの面を作り出すか。
ここらへんが課題の1つだと思います。
もう1つは、上記と関連することですが、「もっとぼくらの関係について話してもいいのかな」ということ。
やっぱりこれまで閉じてしまいがちだったから、ぼくらだけの間で通じるノリとか笑いのツボとかがあって、それを誰かに共有するとなると、変換作業が必要です。
また、「ノロケ」と思われて嫌がられてしまうんじゃないかと邪推して、これがうまくできないという状況もあると思います。
ここらへんを課題に設定して、何度か実践を続けてみます。進捗があったらまた報告したいと思います。
*1:これについては、「緊急連絡先カード」をお互い所持することで、対処しようとしています。