にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

同性カップルの賃貸探しの難しさ【個人的まとめ】

おさむです。

 

先月くらいから、同性の恋人と同棲するための部屋探しを続けています。やっていくうちに、「思っていたよりずっと大変だ」ということがだんだんと分かってきて、こんなツイートをしたところ、ちょっとだけバズりました。

 

 

この記事では、ここ数週間の賃貸探しのまとめ(現状確認)を行って、課題や難しさを整理しておこうと思います。

 

 

不動産屋でカミングアウトをするかどうか

インターネット上のサービスなどを使って物件を探してみて、良さそうなところを見つけたら、まずその物件情報を掲載している不動産屋へ連絡を取るか、直接店舗へ向かうでしょう。

 

同性カップルで賃貸探しをする上で、最初に問題になるのは、ここでカミングアウトをするかどうかではないでしょうか。不動産屋の担当者だけでなく、周りにいる客にも知られてしまうかもしれない。ホモフォビックな言動に晒されてしまうかもしれない。そのような状況でカミングアウトをするのはなかなか厳しいことだと思います。

 

さて、カミングアウトをしなければ、友達やいとこ同士のルームシェアという体で賃貸探しをすることになります。一方で、先のツイートにも書いたように、カミングアウトをしたとしても、「大家には古い人が多いから」「世間体とかもあるので」などと言われて、友達同士のルームシェアという体での賃貸探しをオススメされます*1

 

同性カップルは嫌な客?

不動産屋がこのような提案をする背景には、一説によると、「同性カップルであることを大家に知らせて物件探しをするのは難しそう=非効率そうだから、不動産屋が勝手に断っている可能性がある」とのこと*2

 

非効率でいうと、ぼくらも実際に不動産屋に行ったところ、あとからやって来る異性カップルがサクサクっと賃貸探しをして内見へ飛び立っていくのを横目に、何時間もかけてようやく2〜3件の候補が見つかる、という体験をしました。こんなに非効率で、嫌な客だろうなあと思って、こんな記事も書きました。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

それでも時間と労力をかけて賃貸探しに付き合ってくれた担当者の方には、感謝の気持ちがありますが。

 

友達同士のルームシェアはかなり厳しい①選択肢が少ない

話を戻して、カミングアウトをしたにせよしていないにせよ、友達同士という体でルームシェア可の物件を探すと、次なる試練が待ち受けています。

 

それは、「同性の友達同士でルームシェアができる物件は非常に限られている」ということ。友達同士だと、ケンカなどしてすぐにどちらかが家を出て行ってしまい、家賃を支払えなくなるケースが少なくないので、大家が忌避するらしいです。

 

そのため、「二人入居可」と書かれている物件であったとしても、「ルームシェア可」との記載がなければ審査が通らないだろうと判断されることが多かったです*3。また、「ルームシェア可」と書かれていても、「兄弟ならオッケーだけど、友達同士は不可」というところもありました。どんだけ警戒されてんだ…。

 

友達同士のルームシェアはかなり厳しい②条件をきつくされることも

試練はまだ続きます。友達同士で入居できる物件を見つけたとしても、それでもまた警戒され、入居における条件を追加されたりすることがあるのです。

 

例えば、これらは実際に体験した例ですが、「半年以内に退去すると違約金が発生」というところを「2年以内に退去すると違約金が発生」という風に変えられたり、保証会社と契約しているのにそれとは別に連帯保証人をそれぞれ立てなくちゃいけなかったりする。

 

大家が警戒して、このように条件を追加したりきつくしたりするのです。すべては大家の裁量…。

 

同性カップルだと明かして物件探しをしたほうが良い?

こんなに大変なのだったら、いっそ同性カップルだと大家に伝える前提で賃貸探しをしたほうがいいのではないか? とも思います。先のツイートへのリプライで、そのようにして探したというひともいました。

 

また、いまはLGBTの物件探しを手伝ってくれるサービスもあるみたいです。

 

iris-lgbt.com

 

ぼくはまだ利用したことはないのですが、今後、賃貸探しが難航するようだったら、一度相談してみたいなと考えています。

 

おわりに——ファッキュー・婚姻制度

同性カップルで賃貸探しをする難しさについて、現状をまとめてみました。当然、これがすべてではないでしょう。このまとめは、あくまで「ぼくの体験したことのまとめ」です。

 

この体験を通して、差別というものを改めて噛み締めています。ホモフォビックな社会。異性カップルと同性カップルとの間の不平等。婚姻制度が孕む不平等。などなど。

 

社会の不平等が是正されることを望むとともに、サッサと物件決まれと思います。

 

episode1 OPEN THE DOOR!

 

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  • 発売日: 2018/04/25
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*1:ここでその提案を拒否して、同性カップルであることを大家に知らせて賃貸探しをする方法もあるみたい。成約率とかどうなんだろう

*2:永易至文『「LGBTは家も借りられない」はどこまで本当か…当事者のリアル』(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59761

*3:「二人入居可」は、主に婚約予定の異性カップルや婚約している異性カップルを想定しているみたい。

苦痛な飲み会からうまく逃げたいーー坂口恭平「躁鬱大学」を読む自主ゼミを始めました。

おさむです。

 

「まとまらない人」こと坂口恭平のnoteでの連載「躁鬱大学」をテキストにして、友人とオンライン自主ゼミを始めました(「躁鬱大学」のゼミだから「躁鬱ゼミ」かしら)

 

note.com

 

ぼくは双極性障害と診断されてはいないのですが、気分の波が大きくて、このテキストを読んでいても共感できる部分がたくさんあります。個人的な特性だと思っていたことが、「躁鬱人」の特徴なのだと気づかされ、びっくりしながら読んでいます。

 

「躁鬱大学」の面白いところは、こういう特性や特徴が分かるにつれて、風通しが良くなっていくように感じられるところ。例えば、どれとはいいませんが発達障害の本なんかを読んでいると、「こんな自分で、これからどうやって生きていけばいいんだろう」「こんな自分を誰が受け入れてくれるんだろう」とか心配になって胸が張り裂けそうになることがあります。でも、「躁鬱大学」は、それがない。

 

そんな「躁鬱大学」をテキストに、友人と「あー、これあるある!」「これって◯◯だよねー」と話していたら、なおさら心配になんてなるはずがなく、「こんな風にやっていけばいいんだね」「こういう工夫のしかたもあるかも」などと建設的なおしゃべりになっていってとても楽しいです。

 

開き直れるというか、むしろ抑圧からの解放というか、長年の腰痛から解放されてワー気持ちいいー!みたいな、なんかそんな感じ。

 

例えば、こんなことについて話しました。

 

飲み会からの逃げ方

「躁鬱大学」その3では、こんなことが書かれています。

 

躁鬱人ではない人には申し訳ないんですけど、躁鬱人は常に自分が話の中心になっていないと落ち着きません。あちらで数人がニコニコ話してて、こっちでは一対一で静かに話す、みたいな状態だとなんとなく物足りないって思ってしまうんです。

 

note.com

 

例えば飲み会で、自分が話の中心になっていなくて、周りの空気をめちゃくちゃ読んじゃって、何も言えなくなって黙ってしまう。「自分は話に加わっていない、孤独だ、結局自分は人間関係がうまくいかないんだ」とグルグル考えてしまって、鬱になる。

 

自分が出る幕ではないところでは静かにしていよう、ではなく、出る幕がないところにはいない方がいいんです。むしろ、そのままいなくてもいい場所に居続けると、窮屈さが満杯になって、そうなると、黙ってしまう状態から怒りに移行してしまいます。そうなると、二度とその現場には戻りにくくなってしまいます。

 

だから、「話の中心になれないところでは、自分の出る幕はないと諦め、適当な話をしてその場をやりすぎすこともできないので、さっとその場を立ち去る」ことが大事だ、と。

 

これ、めちゃくちゃわかります。躁鬱人じゃないひとには共感できないのかな。ぼくの場合、飲み会が長引いたり話の中心になれていなかったりすると、頭がぼーっとしてきて全身がフツフツと気泡になっていくような感じがしてきて、いてもたってもいられなくなります。

 

これまで「みんな同じように感じているんだから、じっと耐えてその場に居続けなければ」などと思っていたけれど、こういう「窮屈」って躁鬱人には耐えられないんだってことがわかってきました。

 

自主ゼミでは、「じゃあどうやって飲み会から抜け出すか」「まずはトイレに行くフリをしてしばらくその場から離れてみるのはどうか」「「べてるの家」でそういう研究してるひとがいた」みたいなことをおしゃべりしました。

 

おわりに

こんな感じで、自分だけだと思っていた体験が共有され、納得しながら自分のカラダの操縦法が分かってくるみたいな感じで、やっていてとても楽しいです。

 

「この道一筋」を諦めて、アレコレ手を出して、風通しを良くしていく。充実させつつも、疲れすぎると鬱になるので適度に休んでいく。資質に合わない努力はしない(ってか、できない)。そして、話の中心になれないところからはサッサと抜け出す。

 

こんな感じでいろいろ学んでいます。また自主ゼミやっていきたいです。

 

まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平

 

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  • 作者:坂口 恭平
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坂口恭平 躁鬱日記 (シリーズ ケアをひらく)

 

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「不動産屋に申し訳ない」【ゲイカップル、不動産屋に行く。その2】

おさむです。

 

先週に引き続き、不動産屋で物件探しをしてきました。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

今回は、希望エリアや条件をはっきり提示するなど、前回よりもグレードアップして臨めました。もちろんカミングアウトもしました(「あぁ」とだけ返答がありました。「あぁ」としか言いようがないですよね笑)

 

2〜3時間かけて物件探しをして、それから初めて内見にも行ってきました。やっぱり実際に見てみないことには分からない部分が少なからずあるのだなあと実感。

 

そのうちの1件が、条件に合っていて良さげだったので、書類を提出してみることになりました。審査を通れば入居できるようになります。

 

ひと段落といったところですが、それまでにこんなことがありました。

 

「不動産屋に申し訳ない」

前回のブログに書いた通り、同性カップルが住める物件は非常に少ないです。一方で、異性カップルは比較的すぐに物件を見つけることができます。

 

今回、ぼくらが不動産屋で物件を探している間に、何組かの異性カップルが来店して、サクサクと物件を見つけて内見に行っていました。

 

その様子を傍目に、ぼくらは2〜3時間かけてようやく2件の候補が見つかる程度で、ちょっと申し訳ない気持ちになりました。不動産屋からしたら、こんなに効率の悪い客はいないでしょう。

 

彼氏も同じように感じていたみたいで、あとで「なんか申し訳なかったよね」と話しました。もちろんぼくらが悪いわけではないんだけど、なんか、ね。

 

しかし、ここで落ち込んでしまってはいけない。申し訳なく思ってはいけない。しっかりプライドを持ってやっていかなくてはならない、と自分を奮い立てました。

 

相手が私を認めようと認めまいと、私が同性愛者である事実を変えることは、だれにもできないのだから(伊藤悟・簗瀬竜太『男と男(ゲイ・カップル)の恋愛ノート』太郎次郎社、1994年、p.49)

 

ゲイ・カップル 男と男の恋愛ノート―恋と暮らしと仕事のパートナーシップ

 

 

先人たちの言葉が背中を押してくれるし、何よりもやっぱり「同棲したい」という気持ちが強いです。なんとかしていまの彼氏と一緒に暮らしてみたい。そのためにももう一踏ん張りしてみます。

ゲイカップル、不動産屋に行く。

おさむです。

 

付き合って約2年になる彼氏と同棲する計画が立ちまして、とりあえずネットで物件見たり、どこらへんだと交通の便がいいかなとか話し合ったりしていたのですが、そんなことよりも大きな問題があることを忘れていました。

 

その問題とは、同性カップルで入居させてもらえるのか? ということ。

 

問題の可視化

なんとなくそういう問題があることは認知していたのですが、まわりにはフツーに同棲している同性カップルもいるし(シロさんとケンジだって同棲しているし)、正直、そこまで大変な問題だとは思っていませんでした。

 

しかし、ちょっと気になって調べてみると、これが難関であることが分かりました。

 

gendai.ismedia.jp

 

いろいろ記事やブログを読んでみて、以下のような現状であるらしいことを認識しました。

 

  • 同性愛を良く思わない不動産屋や大家にひっかかってしまう可能性があること。精神的にダメージを受けるし、入居できる可能性も下がるかもしれない。
  • 上記を避けるために、ルームシェアをする予定の友達として関係を説明するとしても、ルームシェア可の物件は非常に数が限られている。ルームシェアはすぐに解散してしまって家賃が払えなくなるケースが多いため、らしい(まあ分かる)
  • いっそ開き直ってカミングアウトしたとしても、異性カップルが「婚約予定」と宣言することで関係がすぐに破綻しないことを約束できるのに対して、同性カップルだとそれができない。すぐに別れて解約されてしまうのではという不安を覚えられてしまって、入居させてもらえない可能性が高いらしい。

 

episode5 Can you“Coming Out”?

 

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不動産屋へ

そんなこんなで、「すぐには決まらないかもしれないね」「嫌な思いをする可能性もあるよね」などと話をしながら、ネットでの物件探しも続けて、条件やエリアもだんだんと狭まってきました。

 

そして、「ここらで一度不動産屋へ行ってみるか」という話になり、先日、相談してきました。

 

まず1軒目では、カミングアウトをする機会を逃してしまい、ルームシェアという体で相談。

 

 

 

 

事前リサーチの甲斐もあって、おおかた想定通り、そんなにショックを受けることはなかったのですが、とはいえ、やはり状況は良いとは言えない。

 

そして2軒目。開口一番カミングアウトしてみました。

 

 

 

 

こちらもリサーチ通りの内容でした。ただ、それでもいくつか物件を紹介してもらって、持ち帰って検討することになりました。

 

お店の名前はここには書きませんが、ルームシェアに強い不動産屋というのがあるみたいです。そういう不動産屋を探して相談すると、選択肢はちょっと増えるかもしれません*1

 

差別ってぜんぜんあるよね

婚姻制度の存在が、異性カップルに「入居しやすい」という特権を与え、同性カップルには「入居しづらい」という不利な状況を作っている。これこそまさに差別だな、と感じました。

 

「日本では同性愛差別はない」などと言うひとがたまにいますけれど、そんなのまったく嘘です。

 

この差別が解消されることを願います*2。ただそれを待っているわけにもいかないので、いまの状況下で同棲する方法を模索しながら、物件探しをこれからもがんばっていこうと思います。

 

また進捗あれば報告します。

*1:そういえば「二人入居可」の物件はぜんぜん紹介してもらえなかった。これは異性カップルや家族での入居が想定されているってことかな。

*2:とっとと同性婚を制度化してくれ、と思ったけど、よくよく考えてみると特権を新たにつくってしまうことになるし、フランスのPACSみたいなパートナーシップ制度のほうがいいような気がしてきた。そもそもひとはくっついたり離れたりするものだし、それを制度で保証するのはいいとして、あまりに特権化するのはよくないんじゃないかなあ。

洋ドラ好き必見!AppleTV+「テレビが見たLGBTQ」が面白かった。

こないだMacbookを購入したら、Apple TV+っていうサブスクリプションサービスを1年間無料で利用できる特典がついていて、「いや、Apple TV+って何よ、聞いたことないよ」とか思いつつもラインナップを見てみたら、ピンポイントで琴線に触れる作品が!

 

tv.apple.com

 

アメリカの、ドラマやニュース、リアリティショー、トークショーなどのテレビ番組において、LGBTQがこれまでどのように表象されてきたか、当事者たちはそれらにどう触れ、感じ、そしてメディアとして利用してきたか。そしていまどんな課題があるのか。

 

実際の番組の映像を流しつつ、その出演者や製作者、それを見ていたひとのインタビューが適宜挟まれていくという構成になっています。約60分×5話。

 

実物に触れることの意義

アメリカのLGBTQの歴史といえば、以前ブログにも書いた、『LGBTヒストリーブック』がとても勉強になりました。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

でも、例えば、「エレン・デジェネレスというレズビアンの俳優が、『Ellen』というドラマでカミングアウトして、それを多くの人が目撃した。そしてバッシングを浴びた」というようなことを、文章として読むのと、実際にそのドラマの映像を見たりエレン本人や関係者の証言を聞いたりバッシングが書かれた雑誌の表紙を画像として見たりするのとではリアリティがぜんぜん違うし、それが体験として記憶に残る。

 

実物に触れる、という体験の意義をすごく感じました。それは例えば、博物館や美術館で現物を見るということの意義にも通ずるところがあるでしょう。

 

もちろん先の『LGBTヒストリーブック』が劣っているとか、内容が不十分だとか言いたいわけではありません。どちらもそのメディアの特性を活かして、目的に合った内容になっており、とても勉強になると思っています。

 

いろいろな切り口がある中で、「テレビ」という切り口でLGBTQの歴史を見るうえでは、このように映像作品としてつくられることに意味があったんだろうと思います。

 

LGBTQが笑いのネタとして消費されていた時代。そこから脇役として配されるようになったり、リアリティショーにLGBTQの当事者が出るようになったり。ハーヴェイ・ミルクやACT UPがメディアを利用したり。当事者がメディアを通してカミングアウトするようになったり。改善されてきたとはいえ、ゲイの表象がやたらと多く、レズビアンバイセクシュアル、トランスジェンダーの表象は少なかったり。たくさんの問題提起があり、かなり充実している作品ではないでしょうか。

 

LGBTQを演じるノンケ問題

また作品中では、LGBTQのキャラクターをノンケ(非LGBTQ)が演じることの問題も議論になっていました。

 

この問題については、LGBTQの雇用が奪われているとか、リアリティが失われるとか、いろいろ意見がありますよね。実際に批判を受けてトランスジェンダーの役を降板したということもありました。

 

www.sankei.com

 

「テレビが見たLGBTQ」第5話では、この問題について、特にトランスジェンダーのキャラクターをシスジェンダーが演じることの問題について、次のように問題提起されていました。

 

「(引用者注:トランス女性の女性用トイレの利用を認めることで、シス男性がトランス女性を装って女性用トイレに侵入し、性犯罪が行われてしまうのではないかという懸念について)まるでトランスの人々が女性用トイレに侵入して、性犯罪を起こすために女装しているような言い方だった。それは歴史的に見てシス男性がトランス女性を演じてきたことにも原因がある」

 

なるほど、と思いました。それはたしかにそうかもしれない。日本でもトランスジェンダーのキャラクターが出てくる作品はいくつかありますが、いずれもシス男性が演じています。その中には作品として評価を受けているものもありますが、構造的な問題として、シス男性が演じてしまっていいのかということは考えなければなりません。

 

ここ数年、主にTwitter上で、トランス女性の女性トイレの利用について様々な意見が飛び交いました。トランス女性を排除するような言説も多々見られ、辟易としてしまいました。このような問題と、トランスジェンダーのキャラクターをシスジェンダーが演じるということの問題に因果関係があるとすれば、なおさらしっかり考えなければなりません。

 

具体的な議論は別の機会におこないたいと思いますが、この作品を見ることを通して、より問題意識を持つことができました。

 

おわりに

ネットで検索してみると、あまり見ているひとは多くないみたいですが、すごくいい作品なのでたくさんのひとに見てもらいたいと思い、この記事を書きました。

 

Apple TV+は1週間無料体験ができるみたいです。

 

有名なドラマも取り上げられるので(「Glee」とか「Lの世界」とか「グレイズ・アナトミー」とか「トランスペアレント」とかとか)、ドラマ好きにはぜひおすすめしたい!

 

ノーマルハート (字幕版)

 

ノーマルハート (字幕版)

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