にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

ゲイサークルの楽しかった話としんどかった話

 

おさむです。

 

いまから1~2年前まで、とあるゲイサークルに所属していました。約1年間くらい活動に参加していました。

今回は、そのときの楽しかった話としんどかった話を振り返りたいと思います。

 

 

はじめに——ゲイサークルとは?

ゲイサークルとは、ゲイ・バイセクシュアル男性で構成されるサークルのことで、活動内容はサークルごとにさまざまです。スポーツ系のものもあれば、吹奏楽やコーラスのサークルも複数あるようです。

 

友達づくりで来ているひと、恋人探しで来ているひと、趣味を持ちたくて来ているひとなど、参加者の目的はさまざまでした。もちろんどれかひとつだけじゃなくて、複数の目的を持って参加しているひともいます。

 

ちなみにぼくが参加したのは、読書会をやるゲイサークルでした。あらかじめ決めた本を各々読んで、月に1~2回集まって、その本の感想を話し合うような内容でした。

 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 

ゲイサークルの楽しかった話

なにより楽しかったのは、ゲイコミュニティに参加・所属している感じを味わえたことでした。うまく言えないけれど、ゲイのコミュニティやネットワーク、カルチャーに定期的に触れる・関わるということが、ぼくにとって大事なことである気がしています。

 

異性愛中心主義の社会で、「ゲイであること」は確認し続ける必要があって、そのためにゲイコミュニティやネットワーク、ゲイカルチャーに定期的に触れることが必要だということなのかなあ、と思っています。

 

とにかく、「ぼくはコミュニティに所属しているんだ!」「定期的にゲイの仲間たちと会って交流できるんだ!」ということによって、安心感や居場所感のようなものを得ていたと思います。

 

あとは、好きな読書について話し合える場があるというのは良かったです。人それぞれ読み方に違いがある面白さを知れたこと、普段は読まないいろんなジャンルの本を読めたことは本当に良かったと思う。

 

ゲイサークルのしんどかった話

サークルである以上、そこには人間関係があります。はじめの頃は、人数も少なくて(3人から始まった)問題なかったのですが、次第にひとが増えていくと、やっぱりぼくの集団行動の苦手さが顕在化していきました。

 

集団行動のなにが嫌かって、自分は行きたくない場所でも、みんなが行きたいのなら着いていかなきゃいけないし、自分は興味のない話題でも、みんながそれで盛り上がっているのなら黙って聞いていなきゃいけない(場合によっては、何か発言しなきゃいけない)こと。

 

当時はいまよりもずっと集団行動が苦手で、しんどかったです。また、人数が増えてサークル運営が管理的になっていったのも嫌でした。何らかの意思決定をするにしても、3~4人だったら意見交換もしやすいけれど、10人とかになってくると投票制で決めたりするようになって、意見交換をする場がないというのが耐え難かったです。「ぜんぜん納得できない!」とよく憤っていました。

 

あとは、そのサークルを辞める決定的な理由になったこととして、人間関係のトラブルを抱えたことが挙げられます。

 

メンバーのうちの1人が、複数のメンバーと関係を持っているようだったのですが、そこに巻き込まれてしまって、ほかのメンバーからの視線にも耐えられなくなって、辞めました。

 

そのひとも、いまはもうそのゲイサークルを辞めてしまったようです。

 

おわりに

振り返ってみて、ぼくら人間は、人間関係によって充足感や承認を得て、他方でまた、トラブルや悩みを抱えるものなのだなあと思いました。ありきたりな結論ですが。

 

あれからゲイサークルには所属していませんが、また良さそうなところを見つけられたら参加したみたいなあと思っています。ゲイサークルじゃなくても、読書会はやりたいなあ。