にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

このコロナ禍で、半年間の同棲を通して見えてきたこと【パートナーシップ】

ホントにホントに時間が過ぎるのは早いもので、あれだけ大変だった部屋探しを終え、同棲を始めてからもう半年が経ってしまった。最初の頃は、「お、同棲開始から1週間が経ったね」「1ヶ月が経過したね」などと話していたけれど、1ヶ月が過ぎてからはいちいちカウントしなくなって、気づけばもう半年。早すぎるよ。

 

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同棲して良かったこと

すっかり同棲生活もフツウのことになってしまって、それ以前、中野で家族と一緒に暮らしていたのが遠い昔のよう。家族との同居生活はホントに大変だったなあ(家族との関係がずっと悪いので)。同棲を始めて良かったことはいくつかあるけれど、そのうちのひとつは家族と距離を置けたこと。さっさと一人暮らしをすればよかったんだけれど、親元で暮らさせてもらうことのメリットもあったから、なかなか踏ん切りがつかずにいた。

 

その他に同棲を始めて良かったことといえば、やはりこのコロナ禍で、会うためにいちいち公共交通機関を利用したり人手が多いところを通過したりせずに済むようになったこと。もちろん仕事や買い物などで感染するリスクはあるけれど、恋人と会うためにそのリスクを負わなきゃいけないっていうのは、心理的なハードルだった。そのハードルのせいで自然消滅してしまうカップルもいると聞く。

 

同棲して大変だったこと

もちろん同棲生活は楽しいことばかりじゃない。当初は、インテリアや生活習慣についてなど大小様々なケンカをちょくちょくしていたし、しばらく経つと、お互い平穏な日々を送るために角が立たないよう過度に気を遣いあってしまうという状態に陥ったりもした。うーん、このバランスがホントに難しい。

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また、コロナ禍で外出ができないので、週末はたいてい二人とも家で過ごすことになるのだが、これが結構苦しい。お互いインドア派なので、家で過ごすこと自体は苦じゃないのだけれど、二人の時間を持て余してしまうというか、なんか息が詰まってきてしまう。ちょっと一緒に近所を散歩したり、買い物へ出かけたりするとおさまる。自粛するのにも限界があるよ。きちんと政府は危機感持って動いてくれよ。

 

これからの生活について

受験生だったとき、「大学に入学すればゴール」と本気で思っていたけれど、実際には、大学に入ってからのほうが大変だった。同様に、恋人を求めて活動していたときは「恋人ができればゴール」、そして彼氏と部屋探しをしていたときは「同棲が始まればゴール」と思っていたが、どれもゴールではなかった。むしろそこからが恋人がいる暮らしの/同棲生活のスタートであって、いろいろと試行錯誤が必要になってくるのだということに、あとになってからいつも気づく。基本的に、あまり先のことを見据えられないのがぼくらしい。

 

こちらのコンディションと、あちらのコンディションと、お互いの都合がうまく合わさったときに、またはそういうタイミングを意図的になんとかつくって、話し合ってみる。あるいは、それがうまくできずに突発的なケンカが起こる。そういう試行錯誤がしばらく続いていくのだと思う。また、そうやって試行錯誤するのも大事だけれど、根詰めてお互いに向き合い続けるのもしんどいから、たまには別方向を見るのも大事みたい。

 

 ある時、ケイに「長く付き合う秘訣ってありますか?」と質問したことがあります。その時のケイの答えは「犬か猫を飼いなさい」というものでした。

 意外な答えに「は?」とびっくりしていると、「付き合い始めには、二人の人間はお互いに向き合っているものだけど、ある程度の時間が経ったら、二人で同じ方向を向いていくことが大切なんです」とのことでした。

大塚隆史『二人で生きる技術——幸せになるためのパートナーシップ』2009年、ポット出版

 

そのうち犬を飼いたいな。コーギーがいいな。

 

 

第1章

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  • 発売日: 2020/01/11
  • メディア: Prime Video
 

 

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