先日、映画館でパニック発作のようなものが出たことについて、かかりつけの医者に話してみた。ただの貧血だったらまだいいが、もしかしたらパニック障害なのかもしれない。
話してみたところ、やっぱりパニック障害だろうということだった。発作が起きるシチュエーションが決まっていて、狭かったりひとが多かったりして身動きが取りづらい場所に長時間いるときに決まって起こるので、きっとそうだろうと思っていた。
ただ、思い返してみると、そういうシチュエーションだけで起こるものでもないようだった。例えば、数年前、ジム通いしていたときにもよく発作が起きていて、施設内で倒れてスタッフのひとに介抱してもらったり、帰り道で倒れたりしていた。それもてっきり貧血だろうと思っていたが、どうやら乳酸が溜まると発作が出やすいらしくて、激しい運動は避けたほうがいいみたい。
(Panic! At The Cinemaってバンド組もうかな)
発作が起きたとき用の薬はもらったけれど、しばらく映画館には行けないだろうし、ジムにも通えないだろうなあ。なんだか人生が病気に蝕まれているような気分。自由にいろんなことができないのが悔しい。
そんなときにTwitterのフォロワーさんに教えてもらったのが、瀬尾まいこの小説『夜明けのすべて』だった。ざっくり説明すると、PMSを抱える藤沢さんとパニック障害を抱える山添くんが、同じ職場でお互いの病気や症状を知り、友達でも恋人でもない関係性ができていって、お互いに助け合うようになるというお話。
ここ最近は本が読めなくて大変だったのだが、この本はスラスラと読めた。いまのぼくに必要な物語だったのかもしれない。それくらい切実に、のめりこむようにして読んだ。とても面白かった。読んだあとに、「藤沢さんや山添くんのように、ぼくも生きられるかもしれない」と思えるような小説だった。
パニック障害という診断をもらって、ちょっとだけ気持ちが落ち着いた。これまでの生きづらさや苦しさの正体が分かった。対処法はまだまだ確立できていないけれど、少しずつ確立していけたらいいなと思っている。