にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

高校生のときのぼくは、いまのぼくを嫌いだっただろう——いまの職場で2ヶ月働いてみた感想

いまの職場で働き出してから2ヶ月が経った。仕事にも慣れてきて、楽しいようなちょっと退屈なような複雑な気分で働いている。やりたかった仕事をやっているので基本的には楽しいのだが、単調な作業が続くとやっぱりしんどい。WEBってクリエイティヴなようでいて、かなり単調な作業が多かったりするよなあ。

 

単調な作業をしていると、退屈した脳が勝手に過去の黒歴史を遡り始めてとても困る。「あんなこと言わなければよかったなあ」「あれはもっとこうすればよかったのになあ」「どうしてぼくはこうなのかなあ」などと考えてしまっているときは、たいてい鬱に片足突っ込んでいる。レキソタンはちゃんと毎食後に飲んでいるのに、どうしてだろう。

 

鬱に加えて、先日はパニック障害を患っていることが判明した。電車に乗るときは、パニック発作が起きやしないかドキドキしてしまうし、職場で発作が起きたらどうしようと考えると胸がザワザワする。念のために薬は処方してもらっているが、発作が起きたときの「もうこのまま死んでしまうのかもしれない」というような思いはもう二度と味わいたくない。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

こんな感じで、なんとか日々をやり過ごして、サバイヴしている。

 

そんな折、高校時代の友人と話す機会があって、仕事の話や人生の話などいろいろと語り合った。高校生のときのぼくってどんなだったっけ、と振り返ってみる機会になった。おそらく、いまのぼくみたいな生き方や働き方って、当時のぼくは反吐が出るほど嫌いだっただろうなあ。

 

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高校生のときのぼくは、周りに流されるようにして賃金労働をしているひとが嫌いだった。社会や政治に目を向けず、ただ稼いだ金を趣味に費やすだけのひとが嫌いだった。日々をやり過ごすだけのひとが嫌いだった。「若気の至りってやつですね」などと一笑に付すことができればいいのだけれど、当時のそのような考え方の残滓がまだぼくのなかに残っているような気がして、そうすることができない。さらに、ブーメランとなっていまのぼくに突き刺さってくる。痛い、痛い。

 

勤労に励んだり、丁寧に暮らしたりするだけでも精一杯なのだが、それだけでは不十分だと高校生のぼくが怒っている。「まあまあ」となだめたりしながらも、その一方で「言ってることは一理ある」とも思う。世界的なパンデミックのなか、めちゃくちゃな為政者たちがめちゃくちゃなことをしているいま、ズタボロなぼくに何ができるか。なんとか時間を作って考えたいと思っている。