にげにげ日記

にげにげ日記

うつ病持ちのゲイ

5年ほど通った精神科を転院しました

無色透明の椅子が2脚並んでいる。


表題の通り、長く通っていた精神科の病院から別の病院へ転院しました。

 

初めて診察を受けた精神科の病院でしたし、少なからず愛着というか居心地の良さみたいなのを感じていたところだったので、躊躇する気持ちはありましたが、思い切って転院してみました。

 

転院の理由

転院したいと思った理由としては、以下の3点です。

 

  1. アクセスが悪い(電車を乗り継ぎ、そこからさらに坂を登った場所にある)
  2. オンライン診療・電話診療が受けられない
  3. 精神科デイケアがしんどい

 

もともと体力がないほうでしたが、うつ病を悪化させて寝たきりの時期が半年ほど続き、そのせいでさらに体力が落ちてしまいました。そして、アクセスが悪い病院に通うのが億劫になってしまい、何度も予約をキャンセルしてしまいました。特に夏場の通院がしんどかったです。メンタル面のしんどさにフィジカル面のしんどさが加わり、大変なことになっていました。

 

オンライン診療や電話診療が受けられればまだ良かったのですが、そこの病院は対応していませんでした。気候変動によって夏の暑さが大変なことになっており、通院にしんどさを感じている精神障害者はわたしのほかにもいると思うので、もっとオンライン診療や電話診療が拡充されるといいなと思います。

 

常にオンライン診療・電話診療じゃなくていいです。普段は通院して、猛暑日や体調が悪くてどうしても外出できないときだけオンライン診療・電話診療に切り替えてもらうだけでもかなり嬉しいです。

 

精神科デイケアの良いところ・悪いところ

あるとき、医師から精神科デイケアに参加してみてはどうかと提案されました。その病院で実施されている精神障害者のためのデイケアでした。身体を動かすプログラムもあるようだったので、少しでも体力をつけられるのだったら参加してみてもいいかも、と思いました。

 

実際に参加してみて、自分と似た病状の仲間とプログラムに参加できるのはとても良いなと思った一方で、「社会復帰」や「社会参加」、「自立」などを目標に設定させられる場面が何度もあり、違和感や不満が少しずつ溜まっていきました。

 

障害者を排除したり社会の周縁に追いやったりして、そのせいで障害者は病状がさらに悪化したり生活するのが難しくなったりしているのに、いざ福祉を利用すると「社会復帰」や「社会参加」、「自立」などが(いつの間にか)目標に設定させられるの、なんかすごい矛盾を感じます。これがマッチポンプってやつ?

 

いざ、転院

そんなこんなで「精神科デイケア行くのだるいな〜。やめたいな〜」と思っていたのですが、だったらいっそ病院ごと変えてしまうのもアリなのでは? っていうか、どうしてこれまでその考えに至らなかったんだろう? と思いました。

 

いや、実は昨年にも通院がしんどくて転院を考えたことがあったのですが、最寄りの精神科のホームページをチェックしてみたところ、初診を受け付けていないようだったので、そこで諦めてしまっていたのでした。

 

今回は、もう少し範囲を広げて精神科を探してみました。徒歩圏内は無理だとしても、電車を乗り継がなくてもアクセスできる病院や、駅近の病院などをいくつか見てまわりました。

 

Googleのレビューもいちおうチェックしましたが、あまり当てにはしませんでした。アクセスが良く、しっかり通院できて、最低限の治療がしてもらえる病院だったらヨシ。受付の対応とか待ち時間とかは気にならない。

 

転院してみた結果

その結果、電車1本でアクセスできる駅近の精神科を見つけて、そちらに転院することができました。紹介状が必要とホームページには書いてありましたが、電話して事情を話してみたところ「紹介状がなくても診察は受けられますよ」と言われました。

 

医師との相性については何度か診察を受けてみないと分かりませんが、通院の負荷が圧倒的に下がったのが本当に良かったです。これなら夏場でもなんとか通院できそう。もし今後、医師との相性が悪かったり、治療のやり方に違和感を持ったりしてまた転院することになったとしても、アクセスの良さを重視すると思います。

 

体力づくりに関しては、無理してデイケアを利用せずとも、お散歩や筋トレなどに少しずつ取り組んでいけばいいのだと思っています。自分のペースでゆっくり取り組んでいきたいです。