毎食後に飲んでいた抗不安薬レキソタンを飲む頻度を、少しずつ減らしていっていいと主治医に言われた。いまの仕事を始めてから3ヶ月ほどが経ち、気持ちもわりと安定しているようなので、自分の判断で減らしていいですよ、と。精神科に通院して約2年。とうとうこのときが来た。
レキソタンは、猛烈な不安に襲われがちなぼくを落ち着かせてくれた。副作用として眠気がしんどいときも多々あったけれど。1日に3錠、それを2年間続けていたとすれば、これまでに2,160錠のレキソタンを飲んだ計算になる。長い付き合いだったけれど、これから少しずつお別れしていこう。さようなら。
ところで、先日、アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』という本を読んだ。スマートフォンやSNSをはじめとする現代社会のありようが、人間の脳にいかに適しておらず、そのせいでうつ病や不安障害、依存症が世界的に増えているということが書いてある。
以前、Netflixで「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」という作品を見たことがあって、それと内容がだいぶ被っていたので、そんなに目新しさはなかったが、スマホやSNSの使用についての危機感は高まった気がする。
ふと思い立って、ぼくのスマホの使用時間を確認してみたところ、1日になんと7時間以上も使っていた。睡眠時間が8時間、賃金労働の時間が8時間とすれば、残りの時間ほとんどスマホをいじっている。これはさすがにヤバくないか。どうりで読書が捗らないわけだ。
そんなこんなで、レキソタンと一緒にSNSの利用時間も減らしていってみようと思う。SNSのおかげで得られるつながりや充実感もあるけれど、現状、ちょっとやりすぎかと思うので。SNSがなくなると、スキマ時間や暇な時間に何をするんだろう? と考える。こんなことを考えている時点で何かおかしい気がする。
とりあえずスマホからTwitterのアプリをアンインストールしてみた。Twitterのアプリが配置してあった場所には、大辞林のアプリを配置している。すると、無意識に何度も大辞林を開いている。うん、やっぱりヤバいかも。
スクリーンタイムを半分=3時間程度にまで減らしたい。SNSの代わりにやりたいことはたくさんある。そちらに集中してみたい。