BELOW第2号ができました
『ハッピープライドとか言ってられないクィアのためのZINE「BELOW」』の第2号が完成しました。
今回もたくさんの方々に関わっていただき、意義深いZINEになったと自負しています。前号と同様、「陰気なクィアパーティ」(4月21日(日)代々木公園で開催予定)で頒布しようと思っています。カンパ制です。無理のない範囲でカンパしていただけるとありがたいです。
通販や電子販売も準備中です。もうしばらくお待ちください。
目次
BELOW第2号の目次は以下の通りです。
はじめに
ノンハッピーでアンラッキーなひとたちへ/並木満
脳内 2024.3.12/とりにく
イェーイ♬も返せない、化石あがりのクィアにできること/changmo
顔を隠して 下を向いて ここで/Fox
物語を書くという戦い方/桔乃一三千
付録①:プラカ作ろう!白紙ページ
イスラエルのレインボーうちわの思い出/佐倉マルタ
2014年の私への手紙/お茶漬け
付録②:探そう!プライドまちがいさがし
相変わらずぐだ~っとしている、元気のないクィアだよ/元気のないおさむ
付録③:押さえておきたい!関連キーワード
執筆者一覧
編集後記
はじめに
BELOW第2号の「はじめに」は以下の通りです。
旧Twitterで何となく投稿したぼやきから始まり、完成した前号は、予想を遥かに超える数のお求めをいただきました。「ハッピープライド!」という掛け声や、東京レインボープライドが加担してしまっているピンクウォッシュ(国や自治体、企業が行っている人権侵害を、LGBTQフレンドリーのイメージで覆い隠すこと。詳しくはP.25を参照)に対する違和感、批判の声が少なくないことを改めて認識しました。
前号の刊行から1年が経ちました。この1年間は、多くのクィアにとって地獄のような期間だったと思います。首相秘書官による差別発言、LGBT理解増進法の成立に伴い激化したLGBTQ差別、ryuchellさんの訃報、SNS上に留まらないトランスジェンダー差別の広がりなど、例を挙げようとすればキリがありません。また、物価の高騰や円安、格差の拡大、自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金問題、気候危機、自然災害、アメリカなどのサポートを受けてイスラエルが行っているパレスチナでの虐殺など、どれをとってもわたしたちの暮らしや権利と切り離して考えることのできないような問題が山積みの状態です。より弱い立場にあるものが、収奪され、搾取され、さらに弱いところへと追いやられています。
このようななかで開催されるレインボープライドが、スポンサーの顔色を窺うばかりのお祭りに成り下がったままでいいのか。そこにプロテストの意思はすっかりなくなってしまったのか。「ハッピープライド!」と言祝ぐことができる状況なのか。このような問題意識のもと、このZINEは作られました。
BELOW第2号編集部
BELOW第1号電子販売開始
こちらはリフロー型のEPUBファイルなので、文字の大きさや太さ、フォント、背景色などを読みやすいように自由に変えて読むことができます。画像には代替テキストを設定しております。
動作や表示について、何度かテストして確認してはいるのですが、もし何かお気づきの点がありましたらご連絡いただけると幸いです。