にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

彼氏とデート中にゲイバレしたかもしれない

おさむです。

 

先日、クリスマスプレゼントを探して彼氏と買い物をしていたところ、店員にある質問をされて、「あ、これゲイバレしたわ」と思いました。

 

ぼくはオープンリーゲイなので別に構わなかったのですが、彼氏はクローゼットなので、どう対応すべきか迷いました。

 

 

「一緒に住んでるとかですか?」

お互いダウンジャケットがほしいということで、彼氏と2人でショッピングへ行きました。とあるお店で、いい感じのダウンを見つけて、試着させてもらっていました。

 

見た目はチャラいけどすごく親切で真摯な感じの店員さんが話しかけてきて、いろいろお話していました。どんなのをお探しなんですかー? 色とか形とかは決まってる感じですかー? こちらは去年のクリスマスシーズンにすごく売れて品薄だったんですよ。

 

それで、ぼくも彼氏もそのダウンがほしくなって、でも色違いはさすがに恥ずかしい。2色しかないし、お互い黒がいいっていうし、なんならお揃いになっちゃう。やばい。そんなことを2人で話していました。

 

で、「とりあえずこれ1着買って、べつのお店見に行こー」って言って、レジに向かうとき、彼氏は先に歩いて行っちゃって、ぼくと店員だけ遅れて向かうってところで、店員がこちらを見て言いました。

 

「おふたりで一緒に住んでるとかですか?」

 

食い気味に「すごい仲良さそうなんで」と添えてくる店員。あ、これバレてるわ。ゲイバレしてるわ。間違いない。そう思いながら、でも事実として一緒に住んでるわけじゃないし、と考えて、「いえ、違います」と答えました。そこで会話は終わって、お会計に移りました。

 

カミングアウトしてもよかったけど

まあ、やっぱりゲイバレしてたっていうことでしょう。ぼくらのやりとりの感じから、カップルに見えたんでしょう。特に隠そうとしていなかったし、いつもこんな感じだから、たぶん見るひとが見れば即座に「あ、ゲイカップルね」とバレてしまうんだと思う。

 

それにしても、「おふたりで一緒に住んでるとかですか?」って、なんか配慮されたってことなのかな。ルームシェアしているように見えたとか、そんなわけないよね…。

 

閑話休題

 

ぼくは高校生の頃からオープンなのでゲイバレしてもいいんですけど、彼氏はクローゼットだから、なんかこちらも配慮したほうがいいのかなーなんて思いました。勝手に配慮するというよりかは、やっぱり話し合うべきかしら。

 

きのう何食べた?』のシロさんだったら、こんなことがあったらカンカンに怒りそう。

 

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クローゼットのひとと一緒にいるときに考えること

これは恋人関係だけじゃなくて、クローゼットの友達と一緒にいるときも、いつも迷うところなんですよね。カフェやファミレス、居酒屋などでおしゃべりしているとき、ゲイやLGBTという言葉を使うのにも気を遣ってしまいます。

 

ぼくがまわりのひとに「あ、あのひとゲイなんだね」って思われるのは構わないのですが、友達は嫌かもなあって思うと、自然と小声になっていたり、直接的な言葉の使用を避けたりしてしまう。

 

事前に「どうすればいい?」ってちょっと話し合っておくべきかもしれないなあ。

 

いちいち確認するのっておかしいかなあとか思ってしまうんですが、事が起きてからでは遅いですもんね。都内だったらそんなひどいことは起きないだろうなあと楽観視しているんですけど。

 

どうしたものか…。

 

見せつけるとかではない

余談ですが、彼氏といるときにゲイバレしそうになるっていうのは、要するにカップル的なコミュニケーションを取っていることがバレるということなのですが、これは「見せつけている」とかではないです。

 

まあ、見せつけてもいいじゃんって思うんですけど。ぼくらはそんな意識はなくて、ふつうにコミュニケーションを取っているだけのつもりです。せっかく2人で過ごす時間なのだから、親密でありたいと思っているだけです。

 

いまは距離感が近いだけで、今後、幾分か離れてしまったら、今回みたいにバレるってこともなくなるのかもしれません。それくらいの感じでコミュニケーションを取っているだけなのです。

 

むしろ「ゲイバレして、偏見や差別をぶつけられて、せっかくの楽しい時間がぶち壊されたら嫌だなあ」とちょっと恐れているくらいです。だから、全然、見せつけているとかではない。

 

おわりに

ちょっと衝撃的な出来事だったので、書き記しておきたいと思って書きました。オープンリーゲイのぼくがクローゼットのひとと一緒にいるときの難しさもいずれ書きたいと思っていたので、機会を得られて良かった。

 

オープンリーであることと、クローゼットであること。どちらが良くてどちらが悪いとかって話じゃないと思います。偏見や差別が蔓延っているこの社会が悪いのであって、ぼくらはカミングアウトをするかしないか選択するよう強いられている。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

それにしても、あの店員は、あの質問をしてどうしたかったんだろう。「そうですよ~、一緒に住んでますよ」って返したとして、その後に何が続くんだろう。ただ「仲良しですね」って感想を述べたかっただけなのかな。

 

いい感じのダウンを買えたってことよりもずっと、あの店員とのやりとりが鮮烈に記憶に残っています。