にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

ぼくの青春「glee」への思いを綴りたい

おさむです。

 

これまで何度か書いてきたように、ぼくの人生、特に高校生~大学生の時期に熱中していたのが、アメリカの学園ドラマ「glee」です。

 

今回は、ぼくの青春時代を支えた、もっと言えば青春そのものだった「glee」への思いを綴りたいと思います。

 

glee/グリー ファイナル・シーズン DVDコレクターズBOX

 

 

glee」とは?

glee」は、2009年から2015年の間に放映。アメリカのオハイオ州にある架空の高校で、歌に加えて踊りもやる合唱部のような、いわゆるグリー・クラブを舞台にしたドラマです。

 

特筆すべきは、キャラクターにさまざまなマイノリティがいること。人種、障害、セクシュアリティなどなどのマイノリティが当たり前のように出てきます。

 

海外ドラマ glee グリー ポスター 42x30cm ニュー・ディレクションズ 【並行輸入品】

 

製作者のライアン・マーフィーがゲイだからか、特にLGBTイシューについてはしっかり取り組んでいた印象があります。カミングアウトやいじめ、恋愛、トランスジェンダーのトイレ問題、トランジション(性別適合)などなど、繊細なテーマをしっかり描き、評価されていたと思います。

 

 

glee」との出会い

ぼくが最初にこのドラマを知ったのは、とあるゲイの絵師さんがイラストを描いていたのを見たからでした。

 

それで「気になるなあ」と思っていたら、ちょうどNHKで放送していたので視聴しました。すぐに夢中になりました。続きが気になって、レンタルビデオ屋さんでDVDを借りてどんどん先を見ました。

 

初めてのキス

初めてのキス

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

ゲイのキャラクター「カート」に感情移入しまくって、カートがいじめられたら一緒に泣いて、カートが仲間に支えられたらまた一緒に泣いて、カートが勇気を振り絞って戦うシーンでまた泣いて。そんな風に見ていました。

 

カートやブレイン(カートの恋人になるゲイのキャラクター)がファッショナブルな出で立ちで、よく蝶ネクタイをつけていたので、ぼくも蝶ネクタイを集めてつけていました。いまはもうやめちゃったけど(坊主に合わない)。あと全身紫色のコーディネイトで学校に通ったりもしていました(笑)。いま考えたら相当ヤバい。

 

glee」のサントラも全部借りて、一日中曲を聴いていました。辛いときでも「Don't stop believin'」を聴いたら元気が出ました。

 

 

glee」を見て良かったこと①ゲイ・プライドを持てた

いまでこそ国内のドラマでもゲイのキャラクターがポジティブに描かれていますが(ゲイ以外のセクシュアリティはあんまり出ませんね)、当時はそんな状況ではなかったので、海外のこのドラマを見ることで自尊心(ゲイ・プライド)を育むことができてよかったなあと思っています。

 

自尊心が育まれたことも相まって、ぼくは全校生徒の前でカミングアウトするに至りました。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

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glee」を見て良かったこと②洋楽を聴くきっかけになった

当時は洋楽なんて何も知らなかったのですが、「glee」をきっかけにたくさんの名曲を知ることができました。ミュージカル映画もたくさん見ました。

 

glee」を見ていなかったら、洋楽を聴く機会なんてなかったかもしれない。あったとしても、こんなに熱中して聴くような経験ではなかったかもしれない。そう思います。

 

そして昨年には、新宿二丁目で開催された「glee night」に参加してきました。大好きな曲が延々と流れて、それをみんなと共有できる空間。すばらしい体験でした。

 

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glee」を見て良かったこと③いろんなひとと話題を共有できた

特にLGBT界隈のひとたちは、「glee」を知っている/見たことがある/好きなひとたちが多いような気がします(だからこそ、放映開始から10年経っても「glee night」なんてイベントが新宿二丁目で開催されるわけですよね)

 

glee」の話題で盛り上がったことは数え切れません。いまの彼氏とも「glee」は共通の話題です。

 

glee/グリー ザ・コンサートムービー (字幕版)

 

glee/グリー ザ・コンサートムービー (字幕版)

glee/グリー ザ・コンサートムービー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

大学生のときには、ある英語の授業の教材に「glee」が使われて、先生とすぐに意気投合しました。毎週この授業がすごく楽しみでした。

 

 

おわりに

改めて振り返ってみて、高校生のときに「glee」と出会えたことが嬉しいです。ぼくの人生に多大な影響を及ぼしているし、「glee」がなかったらいまのぼくはないとすら思います。

 

いまの高校生などユースのひとたちは、どんな作品を見て自尊心を育んだり影響を受けたりしているんだろう? LGBTに関する書籍や映像作品もずっと増えてきているから、そういう作品には事欠かないって感じなのかなあ。