にげにげ日記

にげにげ日記

(元)不登校ゲイの思索

医者の了承のもと、抗うつ薬の減薬・断薬をはじめてみました。

月に1回通っている精神科の病院で、主治医から「お薬減らしていってみましょうか」と言われた。いまの職場で働くようになって3〜4ヶ月。少しは慣れてきただろうから、自分の判断で薬を減らしていってもいいですよ、と。もともと薬の量はそんなに多くなかったらしい。

 

抗うつ薬とわたし

精神科に通院しはじめたのは2019年の6月頃なので、そろそろ丸2年になる。時が経つのは早いなあ。2019年は、いま思い返すと大変な年だった。親に大きな病気が見つかったり、それによって親の仕事をちょっと手伝うことになったり、またインターンシップ先でハラスメントを受けたりもした。いろいろあって、体調を崩して精神科にかかったのだった。なんとかサバイヴできて良かった。

 

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いま飲んでいる薬は2種類あって、おもに不安感を抑えてくれるレキソタンと、うつっぽさを低減してくれるエビリファイレキソタンのほうは、パニック発作の抑止効果もあるみたい。また、副作用として、眠気があったり体重が増えやすくなったりするらしい。うーん、思い当たるところはあるな……。

 

副作用のことを考えると、薬を飲まずに暮らせるんだったらそっちのほうがいいのかなあと思って、減薬・断薬をはじめてみることにした。

 

減薬・断薬をはじめてみました

そんなこんなで、とりあえず1週間、薬を飲まずに過ごしてみた。減薬・断薬をすると離脱症状が出てキツいと聞くけれど、薬の量がもともとそんなに多くないみたいなのでまあ大丈夫だろうと高を括っていた。甘かった。

 

まず、前日まで持て余していた食欲がすっかり落ち着いた。むしろ食事をとると気持ち悪くなってくる。なので、あんまり食べられない。それから寝つきが悪くなって、深夜に目が覚めることも増えた。そのせいで睡眠時間が減り、日中、眠かったりフラフラしたりすることも増えた。日常生活を送るのってこんなに大変だったっけ?!

 

近況:タイのBLにハマる

話が逸れるが、タイのBLドラマにハマった。見始めたらハマるだろうなあと思っていたが、想像以上にすっぽりがっぽりハマった。

 

Still 2gether 【初回生産限定版】 [Blu-ray]

 

(画像の左側にいる太眉が印象的なDrake laedekeさんが推し)

 

 

俳優さんたちの圧倒的なビジュアルと、あまりにも王道な展開の数々にキュンキュンしまくっている。もうすぐドラマを見終わってしまうのが悲しい。ドラマ全13話をギュッと2時間以内におさめて、新規撮影部分もいくらかあるらしい劇場版が今月頭より公開されていて、そっちのほうもぜひ見に行きたいと思っている。

 

映画といえば、数ヶ月前に映画館でパニック発作に襲われて以来、映画館で映画を見るのが憚られている。また発作が起きるかもしれないと思うと、足が竦む。でも、推しを大画面で見てみたいという思いがじわじわと大きくなってきている。今年は見たい映画の公開予定もたくさんあるし、ここらで克服しておきたい気持ちもある。

 

推しへの愛は、パニック発作の恐怖に打ち勝つことができるのか?!

 

乞うご期待。

「ていねいな暮らし」には程遠い、不健康で粗雑な暮らしを送っている

お勤めをするようになって、いわゆる健康診断というやつを初めて体験した。学生のときに受けたそれと比べると項目がいくらか増えて、本格的だった。バリウムが苦手だというひとの話をよく聞くので、それだけ心配していたが、バリウム自体は苦手どころかむしろ美味しかったのでビビった。飲むヨーグルトみたい!

 

それよりも、バリウムを飲んだあとのフォトシューティングっていうか、機械に乗せられてぐるぐると身体が回りながらの内臓の撮影がよく分からなくて、不思議だった。ゲップを抑えながら「え、なんだこれ……?」と訝しんだ。バリウム云々よりも、こっちの情報を知っておきたかった。ゲップ抑えるの大変じゃないか。

 

健康診断の結果はまだ届いていないが、かなり数値が悪い模様。体重は1ヶ月前より減っていたので良かったものの、視力は落ちていたし、血圧は何回か計り直したし、腹囲は測ってもらったあとに「前回もこれくらいでしたか……?」と謎の確認をされたし、血液検査の際には腕の血管がなかなか見つからないという事態に。さすがにヤバいんじゃないかと焦った。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

ちょっと前にこんな記事を書いたが、いよいよ本格的にダイエットをしなきゃいけないなと思わされた。とりあえず朝早く起きれたら40分くらい近所を歩いてみている。会社からの帰りにも、1駅分(30分くらい)歩くようにしている。走ったり筋トレしたりもっと負荷の高い運動もしたほうがいいんだろうけれど、乳酸が溜まるとパニック発作が出やすいので躊躇っている。

 

食事も野菜の分量を増やした。シリコンスチーマーを買って、蒸し野菜をむしゃむしゃ食っている。いやはや働きながら健康を保つのってなかなか難しい。かといって、ぼくの場合、働かなくなるとダラダラしてしまうのでそれはそれで健康に悪いのだが……。

 

前回のスクリーンタイムに関する記事と併せて、いかに自分が不健康な生活をしているかと実感させられる。自身の健康を管理せよという規律的介入のような問題はあるけれど、よりベターな生活を追求する必要があるんじゃないかと感じている。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

そんなこんなで、「ていねいな暮らし」には程遠い、不健康で粗雑な暮らしを送っているこちら現地からのリポートでした。また来週。

 

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【DIY】フリーペーパー「みかん」第3号ができました【ミニコミ】

ふと思い立ってつくりはじめた、切実に生きるためのフリーペーパー「みかん」の第3号が完成しました。

 

前号まではこちら。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

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目次

・拝啓、メルカリ様/冷え性

・駄文、だぶん、dabun./えのき

・楽に息をするには/ユウサク

・おつかれ、自分/おさむ

 

いつもは3本の原稿を掲載していますが、今回は4本と盛りだくさんになっています!毎回いろんな方にすばらしい原稿を寄せていただいて、大変嬉しいです。ありがたい。

 

Kindleで出版できませんでした

毎回、Kindleでも頒布しているのですが、今回はなぜか出版できない事態に陥ってしまいました。なんで?

 

なので、とりあえず以下のPDFからご覧ください。

 

うわっ……私のスクリーンタイム、長すぎ……?

毎食後に飲んでいた抗不安薬レキソタンを飲む頻度を、少しずつ減らしていっていいと主治医に言われた。いまの仕事を始めてから3ヶ月ほどが経ち、気持ちもわりと安定しているようなので、自分の判断で減らしていいですよ、と。精神科に通院して約2年。とうとうこのときが来た。

 

レキソタンは、猛烈な不安に襲われがちなぼくを落ち着かせてくれた。副作用として眠気がしんどいときも多々あったけれど。1日に3錠、それを2年間続けていたとすれば、これまでに2,160錠のレキソタンを飲んだ計算になる。長い付き合いだったけれど、これから少しずつお別れしていこう。さようなら。

 

ところで、先日、アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』という本を読んだ。スマートフォンSNSをはじめとする現代社会のありようが、人間の脳にいかに適しておらず、そのせいでうつ病や不安障害、依存症が世界的に増えているということが書いてある。

 

スマホ脳(新潮新書)

スマホ脳(新潮新書)

 

 

以前、Netflixで「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」という作品を見たことがあって、それと内容がだいぶ被っていたので、そんなに目新しさはなかったが、スマホSNSの使用についての危機感は高まった気がする。

 

www.netflix.com

 

ふと思い立って、ぼくのスマホの使用時間を確認してみたところ、1日になんと7時間以上も使っていた。睡眠時間が8時間、賃金労働の時間が8時間とすれば、残りの時間ほとんどスマホをいじっている。これはさすがにヤバくないか。どうりで読書が捗らないわけだ。

 

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そんなこんなで、レキソタンと一緒にSNSの利用時間も減らしていってみようと思う。SNSのおかげで得られるつながりや充実感もあるけれど、現状、ちょっとやりすぎかと思うので。SNSがなくなると、スキマ時間や暇な時間に何をするんだろう? と考える。こんなことを考えている時点で何かおかしい気がする。

 

とりあえずスマホからTwitterのアプリをアンインストールしてみた。Twitterのアプリが配置してあった場所には、大辞林のアプリを配置している。すると、無意識に何度も大辞林を開いている。うん、やっぱりヤバいかも。

 

スクリーンタイムを半分=3時間程度にまで減らしたい。SNSの代わりにやりたいことはたくさんある。そちらに集中してみたい。

自民党議員による差別発言を受けて、自民党本部前での抗議に参加してきた

エクセルシオールカフェ永田町店でアイスティーを頼んで、席まで運んでから気づいた。これ、アイスコーヒーじゃね? まあいいや、ちょうど少し眠かったしと思って、アイスコーヒーをちびちび飲みながらスマホTwitterを確認。自民党本部前には少しずつひとが集まってきているようだった。

 

ここ数年、たびたび話題に挙がってきた「LGBT理解増進法」が、とうとう立法化されるかということで議論されている。ただ、議論することそれ自体はいいと思うのだが、間違った情報や誤った認識が一部の政治家の間で共有されているようで、「これじゃあまともな法律はできないだろうな」と思わざるを得ないような状況。

 

www.huffingtonpost.jp

 

「種の保存に背く」「道徳的にLGBTは認められない」などの暴論もひどいが、山谷えり子議員によるトランスジェンダー差別的な発言も看過できるものではない。この報道があった日の夜、ぼくのTwitterのタイムラインでは怒りや疑問や不快感を表すひとがかなりたくさんいた。杉田水脈議員の一件を思い出さずにはいられなかった。

 

 

報道があった翌日、すぐに自民党本部前での抗議の呼びかけがあり、ぼくはそれに参加するために永田町へ向かった。早めに着いたので近くにあったエクセルシオールカフェで待機した。デモや抗議に参加するのは、2015年頃の安保法制反対デモに何度か参加して以来かもしれない。5〜6年ぶりだ。

 

アイスティーだったはずのアイスコーヒーを飲み干して、自民党本部前へ向かった。少し時間が早かったので、まだ10人ちょっとしか集まっていない。プラカードを持って待機していると、ひとがだんだん集まってきた。「差別をやめろ」「自民党は差別をやめろ」などのコールに合わせて声をあげたりあげなかったりしていると、身体の奥底に溜まっていた怒りや悔しい気持ちがじわじわと広がっていった。

 

どうしてこんな薄汚れた一部の政治家たちのせいで、ぼくらの人権や尊厳や安全は犯されなければならないのだろう。どうしてこんな差別発言を繰り返す政治家や政党がのさばっていられるのだろう。悲しくて悔しくて泣きそうになる。

 

誠実さのかけらもなく笑っている奴がいるよ

隠しているその手を見せてみろよ

——THE BLUE HEARTS「青空」

 

デモや抗議”だけ”をすれば社会が変わるとは思っていない。同様に、署名”だけ”をすれば変わるわけでもないし、選挙で投票”だけ”をしていれば変わるわけでもない。いずれも民主主義を機能させるための手段のひとつに過ぎなくて、これらを含めて、あらゆる手段を講じていかなくてはならないんだと思う。

 

そのためにも、中間集団が必要だと思った。個人と国家の間にある無数の中間集団。読書会や勉強会など形式はいろいろできそうだが、何かそういった集まりを作っていけたらいいなと思う。むき出しの個人は弱くて、デマやフェイクニュースなどにすぐにやられてしまうが、中間集団が機能することによって民主主義もまた機能するんじゃないかと思っている。

 

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