にげにげ日記

にげにげ日記

(元)不登校ゲイの思索

歯が欠けて、再生産労働に励む冬(字余り)

去年の暮れに、歯の詰め物が欠けた。夕飯を食べていたらガリッと音がして、「ご飯に石でも入っていたのかな」と一瞬思ったが、舌で確認したところ、左下の歯が陥没していた。あーあ、どうしよう。

 

歯医者に行くのは高校生ぶりだ。たぶん虫歯とか親知らずとかブラッシングの仕方がどうとか色々言われるんだろうな、めんどくさいな、怖いな、と思いを馳せて、「よし、この件は明日以降に考えよう」とジャッジした。それから1、2週間が経過した頃に、Twitterのフォロワーさんが歯の定期検診をオススメしているのを見て、それをきっかけに、とうとうこの件と対峙した。なんつー腰の重さ。

 

近場で歯医者を探して、電話で予約をとって、数日後に診てもらった。欠けた歯は、高校生の頃に虫歯治療をした際に神経が抜かれており、詰め物をしてもまた劣化して欠けちゃうので、歯自体を小さく加工して、その上から被せ物をするのがいいと言われた。ぼくはその説明を聞いて、「あ、それ、Podcast『over the sun』で言っていたやつだ。今どきの若者がやるやつなんでしょ? やるやるー!」と思い、承諾した。

 

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それからクリーニングをしてもらったり*1、カウンセリング(今後の治療について話し合っただけ)をしてもらったりもした。欠けた歯以外にも、治療が必要な歯があと3本あって、そのうち2本は削るだけでいいけれど、あと1本は親知らずだし、いっそ抜いてもいいかもしれないと言われた。親知らずを抜くのは初めてで、とうとうこの日が来たか、と背中を冷や汗が伝った。

 

子どもの頃、アニメのポケモンを何度も繰り返し見ていて、第2話でサトシが「親知らずはもう無いよ」と言っているのを聞き、「親知らずってなに?」と周りの大人に聞いてから約20年。とうとう親知らずを抜くのだ……。

 

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それらの治療を含めて、残りあと4、5回は通院しなきゃいけないみたい。長いなあ。長い。どうして人間の身体ってこんなにもメンテナンスが必要なんだろう。あっちを治せばこっちが不調をきたして、こっちを治せば今度はそっちが不調をきたす。治療には時間もお金もかかる。そのためにはお金を稼がなくちゃいけない。

 

いや、その逆か? 労働に資する身体を保つ・再生産するために、この身体のメンテナンスをしているだけなのか?*2 だとしたら、もう何もしたくない。メンテナンス自体を楽しめるひともいるみたいだけれど、ぼくは全然楽しいと思わない。自分の身体を労ったりする必要性は分かっているつもりだけれど、それよりも本を読んだりしていたい。

 

はあ。そんなこんなで、今年もよろしくお願いいたします。今年もぼちぼちブログ書いていきたいです。

 

ポケモンゲットだぜ!

*1:歯間ブラシの大事さを説かれました。早速買いました。

*2:最近、マルクス資本論』についての本を何冊か読んだので、こういう考え方をしている。