おさむです。
付き合って約2年になる彼氏と同棲する計画が立ちまして、とりあえずネットで物件見たり、どこらへんだと交通の便がいいかなとか話し合ったりしていたのですが、そんなことよりも大きな問題があることを忘れていました。
その問題とは、同性カップルで入居させてもらえるのか? ということ。
問題の可視化
なんとなくそういう問題があることは認知していたのですが、まわりにはフツーに同棲している同性カップルもいるし(シロさんとケンジだって同棲しているし)、正直、そこまで大変な問題だとは思っていませんでした。
しかし、ちょっと気になって調べてみると、これが難関であることが分かりました。
いろいろ記事やブログを読んでみて、以下のような現状であるらしいことを認識しました。
- 同性愛を良く思わない不動産屋や大家にひっかかってしまう可能性があること。精神的にダメージを受けるし、入居できる可能性も下がるかもしれない。
- 上記を避けるために、ルームシェアをする予定の友達として関係を説明するとしても、ルームシェア可の物件は非常に数が限られている。ルームシェアはすぐに解散してしまって家賃が払えなくなるケースが多いため、らしい(まあ分かる)。
- いっそ開き直ってカミングアウトしたとしても、異性カップルが「婚約予定」と宣言することで関係がすぐに破綻しないことを約束できるのに対して、同性カップルだとそれができない。すぐに別れて解約されてしまうのではという不安を覚えられてしまって、入居させてもらえない可能性が高いらしい。
不動産屋へ
そんなこんなで、「すぐには決まらないかもしれないね」「嫌な思いをする可能性もあるよね」などと話をしながら、ネットでの物件探しも続けて、条件やエリアもだんだんと狭まってきました。
そして、「ここらで一度不動産屋へ行ってみるか」という話になり、先日、相談してきました。
まず1軒目では、カミングアウトをする機会を逃してしまい、ルームシェアという体で相談。
不動産屋1軒目。開口一番「ルームシェアですか?」と聞かれ、「は、はい」と答えたらもうそのまま「ルームシェア可」の賃貸を探されて、カミングアウトする機会を持てず終わった。そしてやっぱり「ルームシェア可」の賃貸は微小だと。
— 元気のないおさむ (@nigenigeOsamu) 2020年6月13日
「ルームシェアの場合、ケンカなどしてどちらかが先に家を出てしまって、家賃が支払えず、早期に解約のパターンが多くて、そのため忌避される」と。ネットでリサーチした通りだけど、こんなに少ないとは。
— 元気のないおさむ (@nigenigeOsamu) 2020年6月13日
「ルームシェア可」がこんなにも少ないんだったら、いっそカミングアウトしてしまったほうがまだ可能性あるんじゃね? という説が浮上。試してみる。
— 元気のないおさむ (@nigenigeOsamu) 2020年6月13日
事前リサーチの甲斐もあって、おおかた想定通り、そんなにショックを受けることはなかったのですが、とはいえ、やはり状況は良いとは言えない。
そして2軒目。開口一番カミングアウトしてみました。
不動産屋2軒目。最初に「ルームシェアですか?」と聞かれて、「恋人です」と答えると、「ん?」と聞き返され、「カップルです」と言い直すと、「わかりました」とフツーに応対される。いくつか物件紹介してもらった。
— 元気のないおさむ (@nigenigeOsamu) 2020年6月13日
ただ結局、物件探す際に「ルームシェア可」で検索されてるみたいだったから、「ぼくらカップルなんですけど、『ルームシェア可』で探すのと、同性カップルで探すのって、結果は変わりませんか?」と聞いたところ、「そんなに変わらない」と。
— 元気のないおさむ (@nigenigeOsamu) 2020年6月13日
世間体うんぬんとの理由説明が始まって、ぼくは「うーん」みたいな感じでただ話を聞いてたんだけど、彼氏は「そうですよね〜」と物分かりいい感じで頷いてて、ちょっとイラついた(笑)。
— 元気のないおさむ (@nigenigeOsamu) 2020年6月13日
こちらもリサーチ通りの内容でした。ただ、それでもいくつか物件を紹介してもらって、持ち帰って検討することになりました。
お店の名前はここには書きませんが、ルームシェアに強い不動産屋というのがあるみたいです。そういう不動産屋を探して相談すると、選択肢はちょっと増えるかもしれません*1。
差別ってぜんぜんあるよね
婚姻制度の存在が、異性カップルに「入居しやすい」という特権を与え、同性カップルには「入居しづらい」という不利な状況を作っている。これこそまさに差別だな、と感じました。
「日本では同性愛差別はない」などと言うひとがたまにいますけれど、そんなのまったく嘘です。
この差別が解消されることを願います*2。ただそれを待っているわけにもいかないので、いまの状況下で同棲する方法を模索しながら、物件探しをこれからもがんばっていこうと思います。
また進捗あれば報告します。