にげにげ日記

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(元)不登校ゲイの思索

「オープンリー」の微妙な二重生活

おさむです。

 

高校生の時に、全校生徒の前でカミングアウトして以来、「オープンリーゲイ」として過ごしています。大学生の時には知り合いみんなが知っていたし、人前で喋ったりいくつかのメディアでカミングアウトしたりもしていました。

 

nigenige110.hatenablog.jp

 

「オープンリー」だと自称してもいいと思っているのですが、とはいえ、それでもまだ微妙な二重生活を送らざるを得ない状況にあります。

 

「オープンリー」とはなにか

おそらく定義としては、「日常生活の人間関係においてほとんどのひとにカミングアウトしている状態」と、最低限、言えるでしょうか。あるいは「カミングアウトする/しないという選択肢を持たない状態」?

 

前者は、例えば極論ですが、道を聞かれた見知らぬひとにまでいちいちカミングアウトしたりはしない。限られた範囲の人間関係においてオープンである、ということでしょう。限られた範囲の周縁や外側のひとたちにまでカミングアウトするかどうかは、バリエーションやグラデーションがあって、ひとそれぞれ状態は異なるでしょう。

 

後者は、かなり割り切った状態ですよね。相手や相手との関係に応じて「カミングアウトするかしないか」と判断することがない、と。このような意味での「オープンリー」なひとって、そんなにいないような気がします。

 

どちらかというと前者の意味での「オープンリー」が多いんじゃないかなあ。

 

カミングアウト

 

カミングアウト

カミングアウト

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

ぼくのカミングアウト状況

 

先述したように、高校や大学ではおおっぴらにカミングアウトしていました。それから、家族にもカミングアウトしています。ただ、親戚にはしていません。メディアでカミングアウトした際に、もしかしたら知られているかもしれないなとは思いますが…(一度、そのようなことを匂わすような発言があった)。

 

あとは、いまの日常生活の圏内でいうと、通っている職業訓練校のひとたちにはカミングアウトはしていません。半年間だけの付き合いだと思うし(卒業後の付き合いがあるんだったらカミングアウトしておこうかなあとは思いますが…)、カミングアウトしたことでなんか問題が起こって通えなくなったら困るし…と。

 

あれ? これって、オープンリーじゃなくない…???

 

職業訓練校でカミングアウトするかどうか問題

毎日通って、毎日顔を合わせているひとたちにカミングアウトできていないって、それを「オープンリー」とは言わないように思います。

 

もちろん「彼女いるの?」とか聞かれたらカミングアウトしよう(嘘はつかないようにしよう)とは思っていたけど、そんなに深い関係にまでいきそうにないから、カミングアウトの機会もないでしょう。となると、おそらく卒業までカミングアウトせずに過ごすことになる。

 

ぼくとしては、こういう微妙な二重生活を送るのではなくて、サクッとカミングアウトしてしまいたいわけです。「バレているのかどうか」と気にする必要もなくなってスッキリするし。でも、こちらから急に切り出すのもおかしい。

 

懸念していたように、カミングアウトすることで生じる問題もあるでしょうけれど、それは意外とどうにかなるもんだと思っています。「オープンリー」としてしばらく過ごしてきた経験則で、なんとなくそんなに大問題にはならないし、問題が起きてもそれなりに対処できる気がする。

 

おわりに

「おわりに」もクソもないのですが、こんな感じで、「オープンリー」を自称していながらも、微妙な二重生活を送っています(たぶんこういう「オープンリー」なひとってそれなりにいるんじゃないかなあ)

 

さっさとカミングアウトしてしまいたいです。カモフラージュとか嘘をついたりとかできないので、早くオープンにしてしまいたい。