おさむです。
kemioの著書『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』、最高にkemioって感じで、めっちゃ刺さって、秒でシェアしたくなったのでブログ書きます。
kemioとの出会い
kemioについては、ぼくはめっちゃにわかです。
あるとき、妹に「丸山礼って知ってる?」って、Youtubeで動画出してるんだよ~面白いよ~って聞かされて、見ました。めっちゃハマった。いろいろ動画を見ていくうちに、kemioが出てきました。
(焼き肉動画超好き)
見ているうちに、「あれ、なんかこのひと知ってるかも」、と。Twitterかなんかのタイムラインに流れてきたのかな。ゲイだとカミングアウトしたことに関する記事をサラッと読んだ気がする。あとなんか留学してたんだっけ。それくらいの知識でした。
kemioが本を出すっていうんで、読んでみようと思いました。おもしろいのかどうか分からなかったけど、kemioについてもっと知りたいと思ったから(いつもこれくらい軽い感じで読む本選んでます)。
この本、マジで秒で読める
「2019年読みやすかった本ベストテン」を作るとしたら、間違いなく1位。それくらい読みやすいです。kemio本人も「水を飲むように読める本」というようなことを書いていますが、マジでゴクゴク読める。
そして、のどごしがマジでいい。
kemio的な語彙や表現が面白くてゴクゴク読めちゃう一方で、書いてある内容は本当に刺さる。人生や生き方について真剣に考えている姿勢が垣間見えて、ホントに尊敬します。でもなんか「高尚なこと書いてんなー」って感じさせない、独特の言い回し。なんなんだこれ、おもしれー。
秒で刺さった言葉
『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』を読んでいて、刺さった言葉を3つご紹介します。
人に嫌なことしないのは、ひとつの強さ
人間関係負け犬状態になるってわかってても 人に嫌なことしないのは、ひとつの強さだよ pp.82-83
嫌なことをしてくる上司や先輩がいて、そういうひとたちが受け入れられてしまっている環境があって、自分もそのような振る舞いを身につければこの環境に適応できるんだろうなあ、上司や先輩の側にいけるんだろうなあって思ったとき。それでもそのような振る舞いを身につけることを拒否する。嫌なことをされ続けて、環境に適応できず、ひとりぼっちになるかもしれない。人間関係負け犬状態だ。それでもそれを「ひとつの強さ」と言い切っていて、なんか救われた気持ちでした。
ただ、それは「ひとつの強さ」だから、べつの強さもある。逃げたり立ち向かったりするのも強さ。いろんな強さのうちのひとつが、人間関係負け犬状態になっても人に嫌なことをしないこと。そんな風に解釈しました。
性欲は、一度社に持ち帰る
性欲は 一度社に持ち帰って、後日改めてプレゼンすること p.139
「性欲は抑えなきゃダメよ」って言うと陳腐な感じですけど、会社人の語彙でそれを表していることで、ものすごい面白い言い回しになっています。
そうだよね、その場の自分(の性欲)だけで判断せずに、一度社に持ち帰らせてもらって、冷静に判断すべきだよね。情報まとめて、後日プレゼンするほうがうまくいくよね。うんうん、その通りだ。
マジでこの言い回し、神がかってる。
ウチが先頭走るからあんたがバトン渡しなよ
[…]向こうの学費や保険払ったら、残りたった10万円とかになってそれだけ持ってアメリカに飛んだの。昔から経験に使うお金は惜しまないって決めてたから、10万円しか残らなくてもアメリカに行く経験をしたかった。セレブごっこしに行くわけじゃないしまぁいっかって。お金なんて追いかけるものじゃなくて後からついてこさせる、ウチが先頭走るからあんたがバトン渡しなよって勢い pp.58-59
「ウチが先頭走るからあんたがバトン渡しなよ」
やばい…!
純粋にやばいって思いました。かっけー。超かっけー。
ちゃんと感想書くと、ぼくは無職で日本社会はデフレだしお金使うの躊躇っちゃう場面多いんですが、しっかり経験積むためにはお金使わないとなーって反省しました。ちゃんとお金使って、いろんなこと勉強したい。
おわりに
めちゃめちゃ面白い読書体験でした。楽しかった~。
kemio独特の言い回しが多用されているので、kemioを知らない方は、まずYoutubeの動画を何本か見てから読むと、脳内再生が簡単になると思います。
kemio、また本書いてほしいなあ。ぼく絶対読むからさ。